No.025 ライブドアの営業権償却飛ばし

 何かと話題のライブドア社が、この10月21日に「ライブドアとライブドアマーケティングが、セシールを買収する」と発表しました。このライブドアマーケティングという会社は、マザーズに上場しているライブドアの関連会社で、そのちょっと前の本年8月18日まで、ライブドアの子会社でしたが、CBの転換で、持分比率が下がり、子会社でなくなっております。

 この買収は、1.ライブドアマーケティングが、セシールの発行済株式数の25.73%を、筆頭株主の資産管理会社であるアジア物産から103億8200万円ですべて取得した上、2.TOB(株式公開買付)で、セシールの普通株式24.4%以上を1株1000円(過去3か月の終値平均940.8円+約6.3%のプレミアム)で買い付け、最終的に、ライブドアマーケティングがセシールの持ち株比率の50.13%を握り、セシールを傘下におさめる取引のようです。

 通常、この買収によって、買収した会社側で、「営業権(のれん)」が相当程度計上されることになりますが、こののれんを償却するのは、ライブドアではなくて、ライブドアマーケティングです。すなわち、ライブドア社本体の連結決算には、ライブドアマーケティングで計上したのれん償却額のうち、ライブドア社の持株比率39.23%をかけたものが持分投資損益として取り込まれるだけです。これでは、新たなのれん償却費隠しの手法といわれてもしかたありません。しかも、わずか2ケ月前まで子会社だったものをわざわざ関連会社にしているので、何らかの作為を感じ取れます。この本来自社で負担するべき「のれん償却費とリスク」を関連会社に飛ばして本体の利益をかさ上げするような手法は、粉飾まがいであるばかりか、上場会社であるライブドアマーケティングの一般株主を軽視するやり方だと思います。