No.009 予算書・事業計画書作成のアウトソーシングについて
 

 私も大企業の経理部でそういったものに携わった経験がありますが、そういったプロの目からみますと巷の会計事務所で行われている経営計画書、事業計画書作成サービスは、お仕着せで、画一的であり、あんまり魅力的ではありません。本来、個々の企業で理念や経営体質が違うはずなのに、会計事務所のパッケージソフトでダッーとやるものですから、無味乾燥としたものとなり、その結果、そんなものに情熱を注ぎ込む企業幹部はいませんので、計画だけが上滑りしてしまって、何の役にも立っていないというのが中小企業(あるいは大企業においても)での実態ではないでしょうか?
 なるほど、助成金獲得や融資実行のためにこれらの書類を作成して、それで元はとっているからOKという経営者の方いらっしゃるでしょうが、それでは、経営者としてちょっと寂しい気がします。
 本来、これらは経営トップ自ら(もしくは、大規模になってきますと経営トップの意向を受けて経営企画部の幹部)が作成するべきものでアウトソーシングするべきものではないのです。他人のお仕着せの事業計画書では、まずまずのものができたとして、経営者自身の息吹がこめられておらず、結果「仏造って魂入れず」になってしまいます。
 そういった理屈は、分かっていても、社長自身がそんなものを作る時間や能力もないし、経理部にそこまでの人材がないとなると、結局アウトソーシングしてしまうのですが、このような悪い思考サイクルを変えるには、「社長自身の意識を最も変えること!」が大事です。稚拙な事業計画書でも構いませんので、まずは魂の入った事業計画書を経営者自らでつくってみましょう。