No.007 偽造された収入印紙
 

 昨今、偽造がはやっておりまして、紙幣だけでなく株券や収入印紙も偽造されております。
以前聞いた話ですが、ある優良銘柄のタンス株券を売却しようとしたところ、本物かどうかの確認に2週間もかかってしまい、思いどおりに売却できなかったケースがあります。確かに、紙幣より簡単に偽造できますし、優良銘柄ゆえに狙われているということもあるのでしょう。
 また、最近のニュースで知りましたが、収入印紙が偽造され、郵便局に持ち込み、換金されていたとか。ここで、印紙と契約書に関してある例をご紹介しましょう。
 Aさんは、税務調査用に契約日を何十年も前に遡って契約書を作成しました。紙質も古くするように細工する念の入れようです。しかし、その契約書に貼られていた印紙は、今の印紙のデザインと同じでした。すなわち、印紙も年代により、デザインが異なっておりますので、その契約書作成時には存在しなかったデザインの印紙が使用された契約書というのは明らかに偽造された契約書なのです。
 画竜点睛を欠く。デザインが完璧を期そうとするあまり、偽造がバレたケースです。
※画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く = よくできていても、肝心なところが欠けているために、完全とはいえないこと。(大辞泉より)